独学でWebデザイナーになる方法【フリーランスを目指す方向け】
独学でフリーランスWebデザイナーになりたいです。できるだけ効率のいい方法を教えてください!
- 独学でフリーランスWebデザイナーになるために準備しておくこと
- 独学でWebデザイナーになるためのロードマップ
- フリーランスWebデザイナーになるための手順
- 独学からフリーランスWebデザイナーへの成功の秘訣
私はWebデザインスクールに通いましたが、卒業後に制作会社で勤務、そして現在はフリーランスとして活動しています。
独学でWebデザイナーになったわけではありませんが、スクール・制作会社・フリーランスを経験している私だからこそ書ける内容で、効率のいい手順をお伝えしています!
必要なスキルや知識を効率よく身につけながら、フリーランスWebデザイナーになる手順を知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
【はじめに】なぜスクール卒者が、独学したい人向けに記事を書くのか
まず最初に、なぜスクール卒者が、独学したい人向けに記事を書くのかについてお話しておきます。
理由は、スクールで学んだからこそ、効率のいい勉強方法や必要な知識を伝えられると思ったからです!
独学で成功した方の記事もたくさんありますが、独自の方法なので情報に偏りがあると感じます。
もちろん成功したのは事実なのでその情報も役立つし、私にはお伝えできない内容もあると思っています。
しかし、私はスクールで学んだからこそ、スクールでの流れをベースに効率のいい手順をお伝えできるのではないかと考えました。
私は40万円かけてWebデザインスクールに通いましたが、私が通ったスクールはカリキュラムや授業の質が高かったと感じています。
スクール側もそれだけ高い料金で提供するだけの価値があるというわけなので、独学で学ぶ方にもきっと役立つはずです!
本当はスクールを受講するのが1番いい
意気揚々と書いておきながら言うのもなんですが、本当はスクールを受講するのが1番いいというのが本音です。
理由は、スクールでは効率よくスキルを身につけられるだけでなく、フリーランス向けのスクールなら仕事獲得の知識まで学べるからです。
フリーランスはどれだけスキルがあっても、仕事が獲得できなければやっていくことはできません。
フリーランスとしての成功率を高めるためにも、本当はスクールのプロのもとでしっかり学ぶのがおすすめです!
たとえばデイトラ
とはいえ、いろんな事情などから「独学したいんだ!」という方もいらっしゃると思うので、次の項目からは独学でフリーランスWebデザイナーになる手順を解説していきます!
独学でフリーランスWebデザイナーになるために準備しておくこと
独学でフリーランスWebデザイナーになるために、準備しておくことはこちらです。
- 6ヶ月ほどの期間とその間のお金
- パソコンとデザインソフト
6ヶ月ほどの期間とその間のお金
独学でWebデザイナーを目指す場合の学習期間は、6ヶ月ほどが目安となります。
スクールでも、カリキュラムがしっかり作り込まれているところは、6ヶ月ほどの受講期間が多いです!
そしてもし会社を退職した状態で学習するなら、その6ヶ月の間のお金も準備しておきたいところです。
お金は精神的な不安に大きく影響しやすいので、心に余裕を持って学習に集中するためにも、事前にある程度お金を準備しておきましょう!
パソコンとデザインソフト
Webデザインの学習には、パソコンとデザインソフトは必須です。
パソコン
パソコンはWindowsとMacどちらでも大丈夫です。
私は学習中から現在までWindowsを使用しています。ちなみにスクールではWindows、制作会社ではMacが用意されていました。
WindowsもMacも操作的にはそんなに差はないので、好みや購入費用から考えるといいですよ!
参考までに、私は学習のタイミングで「NECのLAVIE」を購入しており、現在で5年ほど経っていますが問題なく使えています!
パソコンのメーカーはなんでも大丈夫ですが、容量はデザインソフト導入のために「8GB」は最低限必要です。そしてできれば「16GB」あると操作がスムーズになります。
8GBでもOKですが、ソフトが重く読み込みが遅いです。なので16GBあると安心です!
余談として、私は8GBのパソコンを購入しましたが、あとからメモリを「16GB×2」に変更しており、32GBのパソコンにしています(笑)
下記の記事ではもっと詳しくパソコンのスペックや、おすすめのPCツールなどをご紹介しているので、こちらも参考にしてください!
デザインソフト
デザインソフトはAdobeのものを準備しておきましょう!
Webデザイナーが絶対に必要なAdobeソフトは、PhotoshopとIllustratorです。
ですがAdobeって、、けっこう高いんですよね(泣)
- コンプリートプラン:月々プラン10,280 円/月、年間プラン一括払い:47,520円/年
- Photoshop:月々プラン3,828円/月、年間プラン一括払い28,776円/年
- Illustrator:月々プラン3,828円/月、年間プラン一括払い28,776円/年
このようなプランになっており、コンプリートプランなら年間47,520円、単独で購入するとPhotoshopとIllustrator2つで年間57,552円かかります。
お金に余裕があるならいいですが、正直これから学習する人や出費を抑えたい人にとってはきつい金額ですよね。
なのでソフトの購入には、デジタルハリウッドのAdobeマスター講座を利用するのがおすすめです!
デジタルハリウッドは、Webデザインなどが学べるスクールを運営している会社です!
Adobeマスター講座から購入すれば、なんと39,980円(税込)で、コンプリートプランに含まれるすべてのアプリが利用可能なんです!
しかもデジハリの基礎が学べる動画教材や、2カ月の課題添削期間などもついてきます。
Webデザイナーが身につけたいスキル
Webデザイナーにはたくさんのスキルがありますが、最低限身につけたいスキルはこちらです。
- Photoshop
- Illustrator
- HTML/CSS
- WordPressの操作
そして余裕があったり、さらにスキルを高めたい方は、下記も身につけるとなおいいです。
- PHP
- jQuery
- Webマーケティングの知識
- SEOを意識したライティング力
- 集客できるサイトの運営スキル
これらのスキルは必ずしも必要なわけではありませんが、あればできることや選択肢が増えます。
とくにSEOやWebマーケティングは、これからのWebデザイナーに求められるスキルです!
これからは「作る」だけでなく、「運用」や「集客などの成果を出せる」Webデザイナーが求められますよ!
独学でWebデザイナーになるためのロードマップ
それではいよいよ、独学でWebデザイナーになるための学習ロードマップを解説します。
学習は下記の手順で進めていきます。
- IllustratorとPhotoshopでデザインスキルを身につける
- HTML/CSSでコーディングスキルを身につける
- WordPressの操作やカスタマイズ方法を覚える
- SEO対策やWebマーケティングを学ぶ
- 自分のサイトを作る(ポートフォリオ)
①IllustratorとPhotoshopでデザインスキルを身につける
パソコンとソフトの準備ができたら、いよいよスキルを身につけていきます。
スキルを身につけるときは、デザインから始めるのがおすすめです!
コーディング系は好き嫌いが分かれやすく、挫折率も高くなる分野です。まずは簡単なことから始めて、「できた」の積み重ねで自信をつけるのが大切です!
私がスクールで学んだ順番と内容は下記のとおりです。
- Illustrator(約1ヶ月):直線・曲線を描く、図形を扱う、線と図形でいろんな形を作る
- Photoshop(約1ヶ月):写真の色合いや雰囲気を変更してみる、写真の切り抜き
だいたいこんな感じで、それぞれ1ヶ月ごとに進めていきました。
IllustratorとPhotoshopにはたくさんの機能がありますが、Webデザイナーとして使うのは一部だけです。すべて覚えるのではなく「必要なものだけを覚える」でOKです!
IllustratorとPhotoshopの学習におすすめの本
IllustratorとPhotoshopの使い方を学ぶには、本・動画・教材などありますが、本で学習する場合は下記がおすすめです!
基礎知識やWebデザイナーに必要なスキルが学べます!
IllustratorとPhotoshopを動画で学習するなら
もし動画で学習したい場合は、Udemyのグラフィックデザインコース
こちらもIllustratorやPhotoshopの基礎、そして応用として名刺やチラシ制作なども学ぶことができますよ!
スキルを身につけたらバナーや名刺などを販売してみよう
スキルを身につけたら、一旦ここでバナーや名刺など、簡単なものを販売してみるのもおすすめです!
たとえばココナラなどを利用すれば、未経験でも素人でも気軽に販売することができます。
最初は大きくは稼げませんが、お金稼ぎではなく、あくまでも「経験」を目的としてチャレンジしてみましょう!
ヒアリングから納品までの取引の流れを把握するためにも、1度自分が購入者として体験してみるのもおすすめです。購入者側を体験することで、自分が販売するときのコツやポイントもつかめますよ!
名刺やアイコンであれば、比較的安く購入できるのでおすすめです!
②HTML/CSSでコーディングスキルを身につける
デザインスキルを身につけたら、次はHTMLとCSSのコーディングスキルを学習します!
コーディングは苦手意識がある人も多いですが、Webデザイナーを目指すなら身につけるべきスキルです。
最近はノーコードといって、HTMLやCSSが分からなくてもサイト作成ができるツールも増えています。
しかしそのようなツールを使ったとしても、コーディングスキルが無いと、クライアントの要望に柔軟に対応できないデザイナーとなってしまいます。
コーディングスキルの学習におすすめ本
コーディングスキルを本で学ぶ場合は、下記のものがおすすめです!
Webサイトの仕組みやHTML・CSSの基礎から学べるので、「Webサイト作成って何から始めればいいの?」という初心者の方でも安心です!
コーディングスキルを動画で学習するなら
コーディングスキルを動画で学習するなら、30日間でWeb制作スキルが身につくZeroPlus Gateがおすすめです!
なんとZeroPlus Gateは無料で「HTML/CSS/JavaScript/WordPress」を学習できるんです!
しかも週1回の面談や、何回でも質問できるなどのサポートつきです!
実はZeroPlus Gateは「ZeroPlus」という、フリーランス特化型プログラミングスクールの受講を悩む方のために、「少しでもWeb制作に触れるきっかけを」とのことで、お試し用として提供されているものです。
なのでカリキュラムの内容は質が高く、初心者でもしっかりとスキルを身につけることができますよ!
③WordPressの操作やカスタマイズ方法を覚える
HTMLとCSSが身についたら、WordPressの操作やカスタマイズ方法を覚えます。
WordPressはクライアント自身でもブログが投稿できたり、サイトの微修正ができるなど便利な機能が豊富です。最近はWordPressを使ったサイト作成の依頼も増えているので、身につけておくのがおすすめです!
WordPressでサイトをデザインするには、下記の2つの方法があります。
- PHPを使ってオリジナルテーマを作成
- 既存テーマを使ってカスタマイズ
①はHTMLとCSSで組んだコードを、さらにPHP化してWordPressで使える仕様にします。
オリジナルテーマを作成できると販売単価も上げられるので、コーディング系が好きならおすすめです!
②はすでにWordPress用として用意されているテーマを使って、カスタマイズなどでアレンジしていきます。
PHPは苦手であったり、できるだけサイト作成の工程を減らしたい方におすすめです!
PHPを使ったWordPress学習におすすめのもの
WordPressの学習には先ほどご紹介したZeroPlus Gateもおすすめですし、PHPを使ったオリジナルテーマについて学びたい方は、下記の本もおすすめです。
既存テーマカスタマイズのWordPress学習におすすめのもの
既存テーマのカスタマイズには、下記の本がおすすめです。
用意された無料テーマを使って実際にサイト作成を進めるだけでなく、WordPressの基礎知識なども学べます!
しかしWordPressテーマは、それぞれのテーマごとに操作方法も大きく異なります。
Webデザイナーとして既存テーマのカスタマイズで仕事を得るなら、実際に仕事で使うテーマに慣れることも必要です。
そしてWordPressテーマには有料と無料がありますが、機能や操作性、デザインの質を考えるなら有料のものがおすすめです!
私はこれまでにいろんなWordPressテーマを使ってきましたが、「SWELL」が1番使いやすく、初心者の方にもおすすめだと感じています。
下記の記事では、SWELLの魅力や評判、Webデザイナーにとってのメリットなども書いているので、こちらもぜひ参考にしてください!
当ブログでは、デモサイトを使いながらSWELLのカスタマイズ方法についても解説しています。
もしSWELLを使うことになった場合は、ぜひ参考にしてくださいね!
④SEO対策やWebマーケティングを学ぶ
Webデザイナーは制作だけでなく、サイトの運用に必要なSEOやWebマーケティングについても学んでおきましょう!
これからのWebデザイナーには、作るだけでなく「成果を出す」ことが求められます。それに作るだけのデザイナーは増えているので、差別化のためにもマーケティング関連は学ぶことをおすすめします!
サイトのSEO対策やWebマーケティングを学ぶのに1番おすすめの方法は、「自分でブログを運営してみる」ことです。
本で学習するのもいいですが、マーケティング関連は実践が1番身につきます!
私も当ブログを運営してみて、SEOなどサイトに必要な対策が分かるようになってきました!
下記の記事では、Webデザイナーがブログをやるメリットについて解説しています。
「ブログって本当に役立つの?」と思うかもしれませんが、この記事を参考にぜひブログのメリットを知り、スキル習得に活用してみてくださいね!
⑤自分のサイトを作る(ポートフォリオ)
すべてのスキルの学習を終えたら、身につけたスキルを活かして最後は自分のサイトを作ってみましょう!
自分のサイトは「ポートフォリオ」となり、フリーランスの活動に役立ちます。
ポートフォリオサイトには、下記の情報を載せておくといいでしょう。
- 自己紹介
- もってるスキルやできること
- 実績(なければサンプルでもOK)
- 提供するサービス詳細や料金
- お問い合わせ
サイトはデザインにこだわるのもいいですが、掲載する情報は「分かりやすく」を心がけてくださいね!
フリーランスWebデザイナーになるための準備
ポートフォリオサイトなどの準備が完了したら、いよいよ本格的にフリーランスWebデザイナーとして活動を始めます!
屋号を決めて開業届を提出する
まずは屋号を決めて、税務署に開業届を提出します。
開業届は自分の納税地の所轄する税務署に提出します。提出方法は3種類あり、下記から選んでください。
- 税務署に直接持っていく
- 税務署に郵送する
- e-Tax
開業届を出した日から立派な個人事業主です!屋号はこれから長く使っていくので、慎重に考えましょう!
開業届は出さなくても罰則はありませんが、義務として提出しておきましょう。また、開業届を出していないと、確定申告で個人事業主が得られるメリットである「青色申告特別控除」が受けられないので、提出した方が賢明です!
青色申告があれば、最大65万円の控除ができるので、税金対策にもなりますよ!
フリーランスが読んでおきたい本
フリーランスになったら、早めにこの本を読んでおくのがおすすめです!
これからはお金関係の管理も自分でやっていくことになりますが、分からないことも多いと思います。
この本では筆者の体験を通して、フリーランスに関係する税金や保険、確定申告や節税について、漫画形式で気軽に学ぶことができます!
私もこの本で知ったことがたくさんあり、フリーランス活動に役立ちました!漫画なので、お金に関して素人でも理解しやすかったです!
事業用の銀行口座とクレジットカードを作成する
フリーランスになったら、事業用の銀行口座とクレジットカードを作成しておくのもおすすめです!
別にプライベート用の銀行口座とクレジットカードを使っても問題はありません。
ただ、普段や確定申告のときに管理しやすく、私は作っておいて良かったと思っています!
どんどん仕事を受注していこう!
フリーランスとしての準備が整ったら、あとはどんどん仕事を受注して稼ぎましょう!
フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方は、下記の記事で詳しく解説しています。
フリーランスには収入の上限がないので、頑張れば頑張っただけ自分の成果となります!
フリーランスは効率よく仕事をすることも大事なので、いかに効率よくできるかを考えながら、そして楽しく稼ぎながら頑張っていきましょう!
独学からフリーランスWebデザイナー「成功の秘訣は早めに仕事を受けること」
独学からフリーランスWebデザイナーを目指す場合の、成功の秘訣は「早めに仕事を受けること」です。
小さくてもいいので早めに仕事を受けてみるのはとても大事で、同じスキルレベルでも実際に案件をこなした事がある人とそうでない人とでは、雲泥の差があります。
スキルレベルが10でも案件の経験がない人より、スキルレベル5でも案件の経験がある人の方が、経験値としては断然上です!
それだけ実際の仕事をこなす経験は重要であり、そこで得た実績の価値もかなり大きいです。
成功にはスクールを受講したか独学かではなく、意欲の高さと行動、そして実案件の経験が最も重要になります。
スクールを卒業しても失敗する人はたくさんいるし、逆に独学で成功している人もたくさんいますが、その違いは圧倒的な行動力と経験です!
ある程度スキルを身につけたら、できるだけ早めに実際の仕事を受けてみてくださいね!