Webデザイナーの厳しい現実を現役フリーランスが解説
フリーランスWebデザイナーになりたいですが、現実はどんな感じですか?厳しいですか?リアルな話が聞きたいです。
最近は「好きを仕事に」「自由に働ける」ということから、フリーランスWebデザイナーが増えています。
しかしSNSでは3ヶ月で月収100万円、週3日で50万円などと成功する人がいる一方で、失敗する人が多いのも現実です。
また、フリーランスWebデザイナーになったけど「こんなはずじゃなかった」と感じる人も少なくありません。
この記事では、フリーランスWebデザイナーの現実を、現役フリーランスが実体験からリアルにお伝えしたいと思います!
厳しい現実を乗り越えた先には、フリーランスのメリットもたくさんあります。
この記事ではフリーランスWebデザイナーのメリットも解説してるので、ぜひ最後まで参考にしてください。
フリーランスWebデザイナーの厳しい現実
まず初めに、フリーランスWebデザイナーの厳しい現実をご紹介します。
- 仕事が取れない
- 価格競争に巻き込まれる
- 仕事に追われる
- クライアントワークに疲れる
多くの人がこのような、厳しいフリーランスWebデザイナーの現実で悩んでいます。
仕事が取れない
フリーランスWebデザイナーに失敗する多くの人に当てはまるのが、「仕事が取れない」ことです。
会社員なら制作さえできればそれでOKですが、フリーランスWebデザイナーは制作の前にまず、仕事を獲得しなければいけません。
しかし残念ながら、
Webデザインスキルが高い=仕事が取れるとは限らない
というのがフリーランスWebデザイナーの厳しい現実です。
仕事を取るには、Webデザインスキルとはまた別で、Webマーケティングや集客の知識も必要です。
ですがこの辺りを知らないまま、いきなりフリーランスになっている人も多いです。
そしてその結果、フリーランスWebデザイナーになったものの「仕事がない」「稼げない」と、挫折しています。
実は私もマーケティングの知識がないままフリーランスになり、最初は全く仕事が取れませんでした。
正直余裕をぶっこいていたので反省です(汗)
経験者でもこのような厳しい現実があるので、未経験からのいきなりフリーランスはさらに要注意ですよ。
価格競争に巻き込まれる
仕事が取れないことが原因で、価格競争に巻き込まれるフリーランスWebデザイナーも多いです。
とくに最近はWebデザイナーが増えているので、
- 差別化する
- 価格を下げる
このどちらかをしないと売れないのも、また現実です。
価格を下げるのは薄利多売にもなるので避けるべきですが、これを選ばざるを得ないのがフリーランスWebデザイナーの厳しさを物語っています。
本当は価格を下げたくないものの、こうでもしないと売れないのが現実なんです。
ちなみにもれなく私もこの厳しい状況に巻き込まれましたが、、笑
そして価格を下げて仕事を取っているうちに、だんだんと自分の価値も下がり、さらに価格競争に巻き込まれていく流れもよくあります。
仕事に追われる
幸いにも仕事が取れたとしても、仕事の調整がうまくできずに、プライベートほぼゼロの厳しい日々を送っている人も多いです。
せっかく自由なフリーランスWebデザイナーに憧れてなったものの、こうなっては元も子もありません。
しかし仕事がゼロの不安や恐怖も知っている分、たくさん仕事を詰め込み過ぎてしまうんですよね。
実は私も自分のキャパ以上の仕事を受けてしまったために、疲弊して参ってしまったことがあります。
仕事を取れるのはいいことですが、仕事の管理や調整も必要なのがなかなか難しいところですね。。
クライアントワークに疲れる
フリーランスWebデザイナーは、会社の人間関係こそありませんが、クライアントとはコミュニケーションを取らなければいけません。
手段は電話やメールなど人それぞれですが、少しでも早く返事しないとと思い、休日も返事をしてクライアントワークに疲れる場合もあります。
とくに何件も同時に仕事を回す場合は、うまくやらないと自分の時間が無くなります。
実際に私もフリーランスになりたての頃は、仕事以外の、
- 休憩中
- 寝る前
- 休日
など、連絡が来れば即返事をして疲れていました。
(クライアントには、この人暇なのかな?と思われていたかもしれません。)
「仕事ができる人は返事が早い」と言われたりもしますが、即レスを頑張りすぎて「こんなフリーランスになるはずじゃなかったのに」と感じる人は結構いるようです。
私の場合は多分「仕事ができる人は返事が早い」の意味を履き違えていましたね。(苦笑)
やってみて分かったフリーランスWebデザイナー厳しさや仕事の大変さ
ここまでは一般的なフリーランスWebデザイナーの厳しさも含めてご紹介しましたが、ここからは実際に自分がフリーランスWebデザイナーになって分かった厳しさをご紹介します。
納期に追われると辛い
Webデザイナーには、基本的に納期があります。
1件や2件なら問題ないですが、それ以上の複数案件を回していると納期に追われて辛いです。
私は割と納期をゆるめに設定していますが、タイミングによっては結構辛いときがあります。
とくに私の悪い癖で、「ちょっと今日はデザインが浮かばないから明日にしよう」なんてしていたら、気づいたときには納期直前で徹夜コースです。
これは完全に自分が悪いですね。
最近はデザインの考え方もスケジュール調整も、うまくできるようになったので大丈夫ですが、
同じく後回し癖がある人は、厳しいフリーランス生活になるので要注意です!
正解がないデザインを考えるのは苦痛
これはWebデザイナーにとっては致命的な悩みですが、たまにデザインを考えるのが苦痛なときがあります。
デザインには正解がないので、どこで終えるべきかの判断が難しいんですよね
お客様に喜んでもらえたり、成果が出れば正解ですが、作っている過程ではそれが分かりません。
なのでデザインを考えては作り直し、案を出してはやり直しを何度も繰り返して、たくさんの時間が過ぎることもあります。
もちろん基本的にはWebデザインの楽しさを感じていますが、たまに辛くなるときも仕事を続けなければいけないのが、Webデザイナーとしての厳しい現実です。
労働=収入はちょっとキツイ
Webデザイナーの仕事は「成果報酬型」となるので、自分が仕事をしなければ収入は入ってきません。
なので仕事を獲得し続けて、こなし続けなければいけないという、「労働=収入」がキツイと思うことがあります。
仕事が無ければ不安になるし、仕事があっても大変なのが、Webデザイナーの厳しい現実ですね。
とはいえこれには解決方法があり、それは1件あたりの単価を上げることです。
もしくは別の「労働=収入」ではない、不労所得タイプの収入源を確保することです。
下記の記事では、フリーランスWebデザイナーが少しでも仕事を楽にする方法を解説しているので、気になる方はぜひチェックしてください!
フリーランスWebデザイナーのリアルな日常
ここからは、フリーランスWebデザイナーのリアルな日常をご紹介したいと思います!
忙しいときと落ち着いているときの、2パターンでご紹介します!
仕事が忙しいときの日常
まずは仕事が忙しいときの、フリーランスWebデザイナーのリアルな日常です。
- 8:00→起床&朝食
- 9:00→メールチェック&返事
- 9:30→作業開始
- 12:00→昼食
- 13:00→午後の作業
- 18:00→夕食
- 19:00→案件に追われてるときは作業
- 22:00→作業終了&お風呂
- 24:00→就寝
だいたいこんな感じで、忙しい日は夕食後も仕事をすることがあります。
時間で見てみると、1日10時間半も仕事をしていますね。
なるべく夕食までには仕事を終えられるようにしていますが、なかなかその通りにできないこともあります。
あ、ちなみに残念ながら?結婚も同棲もしていないので、料理や家事は時間に入れていません。
仕事が落ち着いているときの日常
続いて仕事が落ち着いているときの、フリーランスWebデザイナーのリアルな日常です。
- 8:00→起床&朝食
- 9:00→メールチェック&返事
- 9:30→作業開始
- 12:00→昼食
- 13:00→午後の作業
- 15:00→買い物など外出
- 16:00→作業
- 18:00→夕食
- 19:00→自由時間&お風呂
- 24:00→就寝
仕事が落ち着いているときは、仕事の合間に少し外出することもあります。
フリーランスだと曜日や時間関係なく出かけられるので、ショッピングなども空いているときに行けるのが嬉しいです!◎
余裕があるときの仕事時間は、6時間半ほどでした。
落ち着いているときの方が精神的にもゆとりがあるからか、仕事のスピードも上がっているような気がします。
忙しいときはなかなか余裕もありませんが、仕事の効率を上げるためにも、意識してゆとりをもっていきたいです!
フリーランスWebデザイナーのメリット
厳しい現実もあるフリーランスWebデザイナーですが、それ以上のメリットもあります!
- 人間関係の悩みが少ない
- 出勤しなくてもいい
- 仕事の時間を自由にできる
人間関係の悩みが少ない
フリーランスWebデザイナーの大きなメリットは、人間関係の悩みが少ないところです!
会社員をやっていて1番悩むのは、やはり人間関係ではないでしょうか?
どれだけ待遇がよくても人間関係が最悪なら、すべて最悪になるとも聞きますが、フリーランスWebデザイナーにはその悩みがありません。
もちろん上で書いたようにクライアントとの関わりはあるので、人間関係がゼロではありません。
しかしクライアントと会社の同僚とでは、
私はもともと気を遣いすぎたり、人との関わりが苦手なので、この点では本当にフリーランスWebデザイナーになってよかったです!
もし同じように人間関係が苦手な方は、フリーランスWebデザイナーはめちゃくちゃおすすめですよ!
出勤しなくてもいい
出勤しなくてもいいのは、フリーランスの特権です!
それに女性の場合、会社員ですっぴんは厳しいですが、フリーランスならメイクやヘアセットをしなくてもいいので、時間の節約になります。
私は最低限のヘアセットなどはしていますが、それでも会社員に比べるとかなりシンプルな準備になりました。
同じ時間を過ごすなら、少しでも好きなことをやっていたいですよね。
フリーランスWebデザイナーになってからは、準備や通勤の時間を、
- 睡眠
- 好きなテレビを見る
- ストレッチ
- ゆったりめの朝食
このようなものに使えるのがメリットです!
仕事の時間を自由にできる
仕事の時間を自由にできるのも、フリーランスWebデザイナーのメリットです!
たとえば朝型なら早くから仕事を始められるし、夜型なら朝はゆっくりと過ごしてから仕事を始められます。
会社なら確実に○時~開始と時間が決まってますが、正直自分の調子がいい時間は人それぞれですよね。
フリーランスWebデザイナーなら、
厳しい現実を知った上でフリーランスWebデザイナーになって後悔してないか?
ここまで読んでくださった方は、ところで、
「厳しい現実を知った上でフリーランスWebデザイナーになって後悔してないの?」
と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
結論としては、今のところは全く後悔していません!
フリーランスWebデザイナーは厳しい現実があるのは確かですが、それ以上のメリットを感じています。
なによりどれだけ仕事が大変でも、制作するのは楽しいことや、
- 自分で稼ぐ力が身についた
- 行動力が上がった
- 自信がついた
このようなメリットもあるので、後悔どころか、なってよかったと思っています!
それにお客様に制作を褒めていただけたり、Webデザイナーとして頼っていただけると、とてもやりがいを感じます♪
しかしフリーランスWebデザイナーになってすぐは、後悔したこともあるので、そちらについては下記の記事を参考にしてください。
フリーランスWebデザイナーになる方法
フリーランスWebデザイナーになる方法は、とてもシンプルです。
- スキルを身につける
- ポートフォリオを作成する
- 仕事をこなす
たったこれだけです!
スキルを身につける
まずは、フリーランスWebデザイナーに必要なスキルを身につけましょう!
フリーランスWebデザイナーに必要なスキルは、
- 制作スキル
- 仕事を取るスキル
この2つが必要です。
まずフリーランスWebデザイナーに必要な制作スキルはこちらです。
- デザインの基礎知識:色やデータ、フォントやサイズ感など
- デザインソフトの操作スキル:Illustrator/Photoshop
- コーディングスキル:HTML/CSS/レスポンシブ
- あればなおいい:jQuery/JavaScrip/WordPress
デザインの基礎知識・デザインソフトの操作・コーディングは必須のスキルです。
あればなおいいスキルは必須ではありませんが、余裕があれば、
私がフリーランスWebデザイナーになってからは、すべてWordPressを使った制作です!
そして次にフリーランスWebデザイナーが忘れてはならないのが、仕事を取るスキルです。
上でフリーランスWebデザイナーが仕事を取れない厳しい現実をお伝えしましたが、これを解決するには、下記のスキルも合わせて身につけておきましょう!
- Webマーケティング
- Webライティング
- 営業に関する知識
これらを学ぶことで、長期的に仕事に困らないWebデザイナーを目指せます!
スキルを身につけるのはWebデザインスクールがおすすめ!
フリーランスWebデザイナーとして厳しい現実に陥りたくない場合は、Webデザインスクールの受講がおすすめです!
正しい方法で効率よく学べるうえ、サポートも充実しているので挫折の心配もありません。
制作スキルは独学でも身につけられますが、仕事の取り方は実践しかありません。
しかしWebデザインスクールを受講することで、経験豊富なプロから間違いのない方法を教えてもらえます。
知識があるのとないのとでは、仕事を獲得できるまでのスピードも全然違うので、ぜひ受講してみてくださいね!
フリーランスWebデザイナーを目指す方に、おすすめのWebデザインスクールは下記です。
- デイトラ
:学びの先の「仕事にする」を見据えたハイレベルなカリキュラム内容。運営人が全員フリーランス経験者。 - 【SHElikes】:マルチにWeb系スキルを身につけられる、女性限定のキャリアスクール。「Webデザイン×○○」の複合スキルで差別化したWebデザイナーを目指したい方におすすめ。
- クリエイターズファクトリー:卒業制度がなく無期限でサポートを受けられる。教材の閲覧やフィードバックはもちろん、転職・副業も成功するまでサポートしてもらえる。
3つともフリーランスに役立つスキルを学べるのでおすすめです!
上記のWebデザインスクールは、下記の記事でもご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
独学で学ぶなら
本当はWebデザインスクールを受講したいけど、受講料や時間などの都合で、受講できない方もいらっしゃるかと思います。
そんな場合は、下記の記事で独学でWebデザイナーになる方法を解説しているので、こちらを参考にしてください!
ポートフォリオを作成する
必要なWebデザインスキルが身についたら、次はポートフォリオを作成します。
ポートフォリオとは、自分のスキルを証明したりデザインを伝えるための作品集ですが、フリーランスの場合も用意しておきましょう!
仕事が取れるフリーランスWebデザイナーになるための、ポートフォリオ作成のポイントとしては、
ただ作品を並べるだけでなく、魅せ方などもしっかり工夫しましょう!
仕事を取るということは、お客様から「あなたに作ってほしい!」と思ってもらわなければいけないということです。
どれだけサンプルデザインが素敵でも、魅せ方や売り方が悪ければ、残念ながら売れません。
配置や魅せ方までしっかり工夫しながら、仕事を取れるポートフォリオを作ってくださいね!
ちなみに仕事を取れるポートフォリオも、Webデザインスクールを受講することで、プロの指導のもと完璧なものが作れますよ!
どんどん仕事を獲得する
ポートフォリオが完成したら、いよいよフリーランスWebデザイナーとして仕事を獲得していきます。
もし開業届を出す場合は、ここで税務署に提出してくださいね!
フリーランスに開業届は必須ではないですが、出した方が税金対策ができるのでおすすめです!
私はフリーランスになったその日に提出しました!
仕事を獲得する方法ですが、フリーランスWebデザイナーなら、
- 知り合いから仕事をもらう
- クラウドソーシングを利用する
- SNSやホームページから受注する
このような方法があります。
知り合いから仕事をもらえれば1番いいですが、それが難しい場合はクラウドソーシングやSNSなどを利用しましょう!
私は仕事をもらえる知り合いがいなかったので、初めての仕事はクラウドソーシングから獲得しました!
しかしクラウドソーシングは、手数料がかかったりなどのデメリットもあります。
最初の実績づくりにはおすすめですが、フリーランスWebデザイナーとして厳しい状況になりたくないなら、ゆくゆくは自分のホームページやSNSから仕事を取れるようになった方がいいです。
フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方は下記の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてください。
厳しい現実もあるけどフリーランスWebデザイナーは最高!
最後にこの記事のまとめですが、この記事を読んで、
「うわ~Webデザイナーみたいな厳しい現実は嫌だな」
と思う方は、正直やめといた方がいいです。
フリーランスWebデザイナーは、決して楽ばかりではないですからね。
しかし私自身フリーランスWebデザイナーをやっていて思うのは、厳しい状況がありながらも、それ以上のメリットがあって最高ということです。
厳しい現実を乗り越えてでも、やってみたい!と思う気持ちがある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!